ジェームズ・ボンド・シリーズの第3作では、ショーン・コネリーが再び主役を務めました。しかし、前作の監督テレンス・ヤングに代わり、独自のスタイルを打ち出したガイ・ハミルトンが監督に就任しました。

アンソニー・シンクレアは『ゴールドフィンガー』でも再びコネリーの衣装を担当しましたが、ボンドの衣装の細部には微妙な変更が加えられ、中でも最も大きな変更はウエストコートの導入でした。この映画で使用されたグレン・プレイドのスリーピーススーツは、おそらく史上最も有名なスーツであり、今でもシンクレアの衣装の中で最もリクエストの多いアイテムとなっています。

他に注目すべきアイテムとしては、キャバルリーツイルトラウザーズと合わせたブラウンバーリーコーンツイードジャケット、そしてエクリュピークラペルディナージャケットが挙げられます。以前の映画で着用されていたカクテルカフスシャツはダブルカフスに、グレナディンネクタイはニットタイに変更されています。

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